2月12日(曇り)

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春節祭

ちょっと気圧が低いかな、と感じる朝。体温が上がらないので、最低限の仕事だけ済ませて、仮眠しようと考えながら机に向かっているうちに段々と調子が出てきて、そのまま出かける時間になってしまいました。今日は、神戸南京町の春節祭に向かいます。

新大阪で会社の人たちと待ち合わせをして、JRで三宮まで。あっという間に到着し、商店街を歩いて目的の南京町広場へ。凄い人混みでしたが、何とか観覧用のロープの中へ潜り込むことが出来て、獅子舞と龍舞を間近で鑑賞しました。無料で観られるイベントなので、サークルや同好会レベルの出し物だろうと思っていたら全然違っていて、見事に統制のとれたアクロバティックな演技と銅鑼の音に、寒さも忘れすっかり魅せられてしまいました。

続けて、すぐ近くの中華料理店で遅めの昼食です。ビール、紹興酒、エビ揚げ、フカヒレスープ、チャーハン、胡麻団子。中華街の繁盛店のテーブルで食べるという雰囲気も手伝って、これまた最高の体験でした。

今日のお祭りに誘って下さった方々は、震災の直前の年に神戸の事務所を立ち上げたばかりだったそうで、街を歩いていると、「あのビルは何階が潰れてた」とか生々しい話題が次々に出てきます。恐らく口に出せないような辛い体験もあったんじゃないかな、とも思えるのですが、当時の回想をする時に、暗い雰囲気が一切ないのが印象的でした。むしろ「困難な時期を乗り越えてきたんやで」という清々しい誇らしさが、そこから感じとれたような気がします。自分が想定しきれていなかった困難であるからこそ、試練と呼べるものになり得るのであって、最初は無理だ、と思えるような壁であるからこそ、乗り越えた時に心から喜ぶことが出来るのだと思います。今日も沢山の元気を貰いました(ついでに人混みでウィルスも貰ってそうなので、気をつけないと…)。


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