面会
新幹線の車窓の外側を、次々と真横に流れていく水滴を見つめていると、まるで自分の過去の記憶が次々と何処かからか蘇ってきているような感覚に囚われます。大人になってからの十数年の間に、気が付かないうちに沢山の不義理を重ね、さらにもっと沢山の感謝を忘れていたのだな、と今更のように思い出します。途方も無い寂しさを抱えて生きていかねばならないのは、きっとその報いです。否、どんな生き方をしようとも、生きている限りは、大切な人との別れは次々に、そして必ずやってきます。自分を責めるのも間違っているし、他の誰かのせい、ということにしても絶対に誰も救われません。
人生が一変したあの日、地下道で出会った小柄な紳士の姿を、今でも時々思い出します。せめて名前を聞いておけば良かった、と何度も後悔しています。彼の手助けと言葉がなかったら、今頃、自分はどんな風に世界を見ていたんだろう、或は、この世界に居続けられただろうか、と想像してしまいます。この話はまた明日。
すっかり暗いトーンで書いてしまいましたが、今日は待ちに待った月に一度の面会の日。途中でジュースの奪い合いをして喧嘩になったり、走り回って転んで擦り剝いたり、オモチャを欲しがってダダをこねだしたりと、相変わらずですが、当然、とても楽しい一時でした。感謝。
(今日は久しぶりに日本語で更新します、翻訳には後日チャレンジ)
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