9月9日(晴れ)

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再会

あの日、オモチャを手に入れて一度は元気を取り戻したものの、帰り道の途中で泣き出してしまった娘たちは、その場から動けなくなり、自分もこれからどうしたらいいのか分からなくて、子供たちをあやすことすらできず、地下道の端っこで座り込んでしまいました。何分くらい経ったのか分かりませんが、一人の男性が後ろから声をかけてくれました。私が家まで荷物を持ってあげるから、あなたは子どもを抱っこしてあげなさい。と。

家まではほんの数百メートルでしたが、非力な自分はすぐに腕が痛くなり二人を抱いたまま、長く歩くことができません。何度もへたり込んでしまうのですが、その男性は荷物を持ったまま、私の後ろに立ち止まり、ただ私が立ち上がるのをじっと見守っていてくれました。

「もうお姉ちゃんなんだから」「今ちょっと忙しいから」「疲れてるから」と下らない御託を並べては子供を抱くことを拒否していた自分が情けなく、「家族を守る責任がある」なんて口だけは格好良いことを言いながら、ほんの百メートルの距離すら子供を抱いて歩けない自分が不甲斐なく、両腕の痛みが容赦なくそれを責め立てているように感じられました。

それでも、何とか家まで辿り着き、後ろを付いて来てくれた男性は、別れ際に何か言葉をかけてくれました。どうしても今それを思い出すことは出来ませんが、この出来事そのものは、今でも繰り返し思い出されます。何か途方も無く大きなことを教わったような不思議な感覚と共に。

どんな困難な時でも、力を振り絞りれば、少しずつ前に進んで行くことはできます。力が足りず途中で降ろしてしまっても、そこで諦めなければ、もう一度、抱きかかえてあげることができます。そして、それを見守ってくれている誰かが必ずそこに居ます。

大きな何かに守られています
お気付きですか?
過去と未来と交信する男 - Mr.Children

さて、明日からは宮崎旅行&帰省です。日誌の更新は不定期になりそうですが、いずれ頑張って英訳バージョンを…!


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