神話の里
「神話は我々人間の幼少期の頃の物語」。言葉は正確ではないのかもしれないのですが、叔父がこう言って説明してくれた言葉が耳に残りました。人間が生まれて数年の間は言葉も十分に扱えませんし、記憶にも残っていない出来事がほとんどです。しかし、この頃の体験が人格形成に大きく影響を及ぼすのだ、ということは良く言われますし、確かにそれは言えていそうだと、感覚的にも理解できます。人類のこれまでの歴史を一括りの人生だと喩えると、「神話」がそれにあたるのだ、ということです。神話のエピソード自体は現実には起こりえないことですが、何かしら古代の人々が現実に体験した事象が伝承されていくなかで形成されたものなのだ、と考えると合点がゆきます。
最近この日誌の中で「神様」という言葉を使うことが時々あったのですが、どうも自分で気付いたんじゃなくて、今まで聞いた叔父の話が、大きなベースになっているみたいです(というか、ほとんど受け売りのレベル…)。30歳そこそこで達観したような気分になることが、そもそもおこがましいですよね。まだまだ成熟への道は長そうです。
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