7月3日(雨)

トップ > 日誌 > 7月3日(雨)

相対的剥奪

梅雨らしく朝からシトシトと雨が降り続けています。今日は新大阪でミーティングです。午前中はハードウェアや設備を担当して下さっている方々と、午後はいつものメンバーと。いつも通りの熱い議論の後は、熱い焼酎を頂いての帰宅です。いつもこのミーティングの後はへとへとに疲れるんですが、同様にいつも何かしらの学びがあることも確かです。

人は世界の人すべてと自分を比較して自己評価を下すのではなく、周囲の人と比較して自己評価を下すというものです。
Courrier Japon 2014.8 Vol.117

ハーバードのような一流大学でも、毎年一定の割合の人間が落第したり、授業についていけなくなるんだそうです。その時の彼らの心境は、「自分は世界の他の99.9%の学生よりも勉強ができた」ではなく「(例えば)隣の席のジョンは何でも解けるのに、それに比べて自分は全然駄目だ」というものなんだそうです。なるほど、なんとなく理解出来そうな心境です。日本に住んでいる、というだけである程度恵まれている状況であるにも関わらず、多くの人がそうは感じていなさそうに見えるのは、彼らが特別に繊細だったり貪欲だったり我が侭だったりする訳ではなく、周囲とことさら何でも比較してしまう性質をもっているからという要因が大きいからなんですよね。この抗い難い人間の性質に対抗するには、世界を知る、しか術がないと思います。

I'll talk with people and read books as many as possible.


日誌一覧へ