9月15日(曇り)

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引越前夜

いよいよ明日は引越です。もう9回目。親の事業を継いで、一つの土地をずっと守り続けている両親と対照的な人生を歩んできたような気がします。何が正しくて何が間違っているかなんて、まだ何も分からないのですが、学校の授業で歴史を学ぶにつけ、「土地を個人が所有する」という概念の不思議さをずっと感じてきました。「これは俺のものだ」という根拠が生まれたのは、たまたま祖先の誰かがそこに住んでいたとか、そこを使って何かをしていた、というところから始まっているだけで、どうしても周囲の大人が信じているほど確固としたものに思えませんでした。世界的に見て、個人が土地を所有する概念を持った国ってどれくらいあるんでしょう?

ま、自分で不動産を持ってたりすると一気に価値観が反転するんでしょうけれど…。でも、何か持つんだったら、高い塀で囲んだりせずに、周囲の人間を活かす何かを組み上げてみたいと思います。

毎日偉そうに色々書いてますが、自分の持つものを周囲のため後続のために使ってきた人たちのお陰で、こんな風に毎日、思索に耽りながら生きていく時間が持てている訳です。あらためて感謝。


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