9月17日(晴れ)

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不具合が強み

段ボールの山とそこから取り出した本やガラクタの海の中で仕事をしています。最低限の道具は鞄に詰めてよけておいたので、仕事が完全にストップ、という状態にはならなかったものの、いざちょっとしたものが欲しい、というタイミングで、困ってしまう事がまだまだありますね…。印鑑がなかなか出て来なかったり、ガムテープを探すのに30分くらいかかったり。

前に住んでいたアパートは作りが少し古いせいで、階下の音が時々よく響きます。今年のある時から、毎朝定期的に、ハンマーで壁を叩くような音が5,6回聞こえるようになりました。最初は何かの工事かと思ったのですが、流石に何週間も続くと不自然ですし、工事だったらもう少し昼間の時間にするでしょうし、もっと色んな音がしてもよさそうです。配管のノック音か?とも考えましたが、それにしては音が大き過ぎました。オカルトは信じないんですが、ラップ音にしては遠慮がないし、大体もう外は明るい時間だし…と、長いこと謎だったんですが、ある日その謎を解明する瞬間に偶然出くわしてしまったんですねぇ。

下の階の住人が、玄関から出てきて鍵をかけます。その後、施錠を確認するためノブを回してみる、という程度なら誰でもやったことはあると思います。しかし、そのオジさん(=住人)は、ノブを力一杯何度も引っ張るんです。古い鉄製のドアなので、その時の音がアパートの内廊下に響き渡って行きます。というのが謎の真相だったみたいです。よほど施錠が気になる強迫神経症だったんでしょうねぇ。病名で呼ぶと頭のおかしい人ですが、こういうタイプの人間が、特に繊細な注意力の必要な作業に向く、ということも必ずあると思います。さすがにドアをガコン、ガコンとはやりませんが、自分も何か気になりだすと止まらない質なので、なんとなくシンパシーを感じた出来事でした。…いや、その割には凡ミスが多いんですよね。


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