10月19日(晴れ)

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アンチ・アントレプレナー

「それは私のことか!」とお叱りを受けそうなことを、時々ここに書いています。しかし、それを書くのは決してその個人を責めたいからではなく、ある傾向を抽出した時に自分にも当てはまる側面がある、と感じるからこそなんです。「日本人はシャイで、意思表現が下手だ」という文章があった時に、集合論を持ち出すまでもなく、日本人である”自分”もシャイで、意思表示が下手だ、と述べていて、その弱みをどう克服したらよいか?という問題提起に繋げたいのですが、物事を二元的に見る一部の人間は、「何を偉そうに。一体お前はどんな風に優れているんだ?」と絡んできます。これは明らかに誤読なんですが、一旦そう取られてしまうと、少々の弁明では、なかなかに修復が難しいので、もうただ距離を置くしかなくなります。

話が逸れてしまいました。元に戻します。今日出会ったのは、新しい事にチャレンジする人間に対して「そんなの不可能ですよ。君はこの世界を分かっていない」と諭したがるタイプの人間。確かにその人の視点(技術・資金力だとか人的ネットワーク)に立てば「不可能」なんですけれど、それはあくまで、その人、にとっての不可能であって、今まさにチャレンジしている人にとっては(リスク考察時の参考にはすべきですが)真実ではありません。現に世の中の偉業の多くは、その当初に荒唐無稽な夢物語と馬鹿にされて来たものばかりです。

かくいう自分もなまじ知識と経験が溜まってきただけに、そんなの無理ですよ、と断言してしまいそうになることがしばしばあります。自身の常識に凝り固まらないよう、思考のストレッチを常に入念に行っておく必要性を切に感じます。


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