読書の記録『「家計破綻」に負けない経済学』

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読書の記録


「家計破綻」に負けない経済学

森永卓郎, , 2004-11-25, ***--

新古典派経済学=基本思想は弱肉強食の市場原理にもとづくもので、企業や個人の経済活動は自由市場にゆだねれば「神の見えざる手」によって淘汰されるべきものは淘汰され、より効率的な「最適な状態」になる、と考えます。
そもそも、1988年の消費税導入当時、政府は内税方式で統一しようとしました。外税方式での価格表示が認められたのは、「内税方式にすると消費者がどれだけ消費税を負担しているかわからなくなり、納税者意識がなくなる」とした野党側の意見に与党が配慮したためです。ところがそれから15年、政府の愚民化政策は、やすやすと通ってしまったのです。
構造改革を通じて起こった最も大きな変化は、お金を持っている人が儲かるようになった、ということです。労働がお金を生む社会はとうに終わりました。
「元本が保証されていて、流動性の高い金融資産を生活費の三年分は持つ(ラットレースに陥らないために)」