読書の記録『不機嫌な職場』

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読書の記録


不機嫌な職場

高橋克徳,河合太介,永田稔,渡部幹, , 2008-09-13, ***--

助けて欲しいときに、誰も気づいてくれなかった、誰も声をかけてくれなかった、声をあげたのに手伝ってもらえなかったという経験である。これを繰り返してしまうと、何もしないほうがよいという学習をしてしまう。「学習性無力感」というものだ。
個々人を追い込む環境の中で、自分の存在を保つために、自己防御するという意識が、社会全体に広がっているように感じる。
社会的交換理論は、実は一言で定義できる。「人や組織間の関係を、有形無形の資源のやりとりとみなすこと」である。
指示を待つような人やセルフマネジメントができない人を抱えていては、このような組織(=グーグル)の運営はできない。
自分および自分と似たような人だけの経験をベースに、若者全部を否定的に捉えるのは、マネジメントを司る人間としては、視野や思考が狭小的である。