読書の記録
1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 村上春樹, , 2012-05-06, 「一人でもいいから、心から誰かを愛することができれば、人生には救いがある。たとえその人と一緒になることができなくても」 人間というものは結局のところ、遺伝子にとってのただの乗り物であり、通り道に過ぎないのです。 人間関係の複雑さに搦め捕られることなく、規則に縛られることをできるだけ避け、貸し借りのようなものを作らず、一人で自由にもの静かに生きていくこと。それが彼の一貫して求め続けてきたことだ。そのためには大抵の不自由を忍ぶ用意はあった。 重量からいえば、脳は人間の体重の二パーセントしか占めていないのだが、それにもかかわらず、身体の総エネルギーの約四十パーセントを消費している(と彼がこのあいだ読んだ本には書かれていた)。脳という器官のそのような飛躍的な拡大によって、人間が獲得できたのは、時間と空間と可能性の観念である。 |
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