読書の記録『どこにでもある場所とどこにもいないわたし』

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読書の記録


どこにでもある場所とどこにもいないわたし

村上龍, , 2005-09-01, ***--

画家ってどういう人なんですかね、とその男の人に聞いた。毎日、しかも一日に二十時間、絵を描き続けても飽きない人間が、画家だ、その男の人はそう答えた。
相手が意志と好意でやっていることについて、どうしてそんなことをするのかと聞くのは甘えだ。あなたが好きだからやっているんだよ、と言って欲しいからそう聞くのだ。
要は何が問題なのかわかってないから、怒ってごまかすだけなんだよね。原因がわかってないと、ものごとは絶対に解決できないんだ。
「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」