読書の記録『いのちの源流「神道」を語る』

トップ > 読書 > 読書の記録『いのちの源流「神道」を語る』

読書の記録


いのちの源流「神道」を語る

後藤俊彦, , 2014-09-11, ***--

被災したお年寄りの方たちにお会いしたときに、「これからどうされますか?」と聞きましたら、「津波が家も仕事・道具もみんな持っていったけれども、海が残ったからまた頑張る」とおばあさんがおっしゃった。
神話というのは、その民族、国民に消し難い、文化人類学者に言わせると五百万年は変わらない、核心的性格というのを植え付けるのではないかと思っております。
「いと小さき者」「かぐわしき者」が大いなるものになっていくという発想ですね。こういう神話を持っている国はあまりないんだそうです。
日本という国は、とてもうまいんですよ。神と仏を喧嘩させずにうまく取り入れて、自分たちの生活に取り込んでいる。キリスト教も例外ではありません。年の暮れにはクリスマス会をやりますしね。
正月の「正」という字は「一に止まる」という意味で、人が自分の原点に立ち戻ることを意味します。