読書の記録
経済学殺人事件 マーシャル・ジェボンズ 青木榮一訳, , 2004-02-22, ほとんどの経済学者たちはこれまで、情報のコストをゼロであるかのようにみなして、 経済モデルをつくっていたが、いまやその情報が、ボール盤やトウモロコシかんづめ並みに、 その所有者になんらかの価値、つまり知識を与えてくれる有益なものだと認められてきたのだ。 ”ホモ・エコノミクス”=人間の行動を決定づけるものは複雑多様でいろいろあるが、 経済法則をうまく分析するために、経済的合理性だけで人間は動くと単純に仮定する考え方 人間が自身の態度を選んで決めるのは、ものを選んで買うのと同じで、 それにかかる費用と便益を秤にかけたうえでのことだ。 ”機会費用”=仕事の中断に伴って損する費用。高い収入を得ている人ほど高額につく恐れがある。 需給関係で洋服の仕立て代が決定される場合、親切な客扱いが顧客を獲得し確保しておく武器となる。 (中略) 家庭内では、いくら相場破りの大サービスをしても、各人の取り分は決まっているから、スピアマンの父親は無愛想な態度をとっても、少しも損しなかった。 正直に働く人々に高い賃金が支払われるのは、その人たちがいま正直であるからでなく、将来もっと正直に働いて欲しいからだ、 (功利主義に基づいた論文を提出した)ゴッセンのような考え方をする者にとっては、刑法典などはさまざまな人間行動をなすのにかかる費用・負担を列記した、いわば価格表にすぎない。 ”ダッチ・オークション”=逆せり。値段を表す針が規則正しく動いて、次第に低い値段をさし示していく。 やがて買いたい人間がボタンを押すと、時計は止まる。これを一番早くやったものが、その品物を買う。 寛容それ自身に対し寛容であってはならぬ時がある 消費者余剰=人々が商品に対して支払う対価とそのものの持つ真の価値の差。競争の激しい経済体制のもとではこの開きは非常に大きい(とても便利なボールペンがたったの50セントで買える)。 あの切手の価格というのは、あれが是非とも欲しいという人たちの中で一番多く出そうという人の支払う金額だということになるわけです(価格というものは生産費に近いと考えるのに慣れ過ぎないように)。 「全てのものの値段は知っているが、値打ちを知らない人間」 最大多数の最大幸福 新聞というものは限界効用が急速に減ってしまう性質の財なのです。 限界効用逓減の法則(ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ) 経済学者は費用というものを、本来うべかりし利益のうち最高の金額という風に考えます。 変動費と固定費 あなたがパスタを一回食べるごとに得られる満足度はいわば限界効用であって、これがゼロになるまで食べ続けることになる。 相対価格=別のものの価格と比較した場合の一つのものの価格 消費者は自分たちの効用の極大化につねに努めるという経済原理(効用極大化理論)からすれば、サンタクルーズ諸島のヤムイモの値段の変動幅は、カヌーの価格の値幅よりもっと大きくて然るべきだ、 |
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