読書の記録『21世紀のチェーンストア -チェーンストアの経営の目的と現状-』

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読書の記録


21世紀のチェーンストア -チェーンストアの経営の目的と現状-

渥美俊一, , 2011-07-16, ***--

日本人の大部分の日常の「くらし」は、決して巷間いわれるような成熟・飽食時代なのではなくて、国際的に比較すれば実態は、きわめて貧しい状態にある。それは商業機能が本来のくらしを守り育てるという任務を長い間放棄し、さらに「豊かさ」の意味が単に品種や品目の数のことだけとうけとめられて来たからだ。
ローカル・チェーン:一つの商勢圏内に集中的に11店以上を出店しているチェーンストア。 リージョナル・チェーン:社内に二つ以上の複数のローカル・チェーンを持つ場合。 ナショナル・チェーン:社内にリージョナル・チェーンを二つ以上、複数で持つ場合である。
チェーンストアという言葉は、Standardization(標準化)とNetwork(連携)という特別な仕組みのことを意味しているのである。
店数が5店を超えるとトップは肉体的な管理の限界となり、10店前後から事実を数字でつかみにくくなる。20店ぐらいからあらゆる命令は無視されがちとなり、30店あたりから現場からの報告の内容が信用できなくなるものだ。