読書の記録『ソロー語録』

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読書の記録


ソロー語録

ヘンリー・ディヴィッド・ソロー, , 2014-10-07, *****

砂漠には、湿気と肥沃さはないが、澄んだ空気と孤独がある。
自然の中に住み、自分の感覚を持ち続けていれば、先の見えない憂鬱などありえない。
かつて良心的で勇敢な人々が多数派となったことがあっただろうか。
僕らの敵は自分の内側、そして周りにいる。(中略)僕らの敵は、一般的に頭と心が凝り固まったり、活力が欠乏したりすることであり、それは日常の悪癖の結果である。
惨めに時間を過ごさず、その時その時を感謝し、日々がもたらすものを受け容れよう。その現実は、どんな地味な記録も立派なものにする。
自分自身を知ることは、振り向かずに後ろを見るのと同じくらい難しい。
観察とは、主観的なものだ。客観的な観察などあり得ない。
僕は失望の歌を書くつもりはない。朝のオンドリのように、止まり木の上で力強く声高々と鳴き、隣人の目を覚ますことさえできればいい。