iBooks Author

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iBooks Authorを使ってみた

まずは、MacのApp storeから「iBooks Author」をダウンロード。使い方は至って簡単で、最初にテンプレートを選んだら、あとは画面に出ているオブジェクトやらツールバーを気の向くままに触っていけば、大体のことは分かってしまうと思います。さすがApple。

今回気になったのは、これで「何ができるのか?(できないのか?」という点。確かに豊富なテンプレートはあるのですが、よくよく探しても、「普通の本」のスタイルが見つかりません。iBookstoreに沢山置いてある無料本のようなアレです。つまり、あの自然な感じの「ぺーじめくり」がiBooks Authorで作った本では実現できないようです。これは意外と盲点では無いでしょうか。

もう一つ、The Beatlesの「Yellow Submarine」本をiBookstoreで観た方なら印象に残っているであろう、「動いて音の出るページ」。これもiBooks Authorでは作ることができません。「ページめくり」が無い、ことと関連してくるのですが、ある動作のトリガとして利用できるのはユーザのダブルタップだけのようです。Video, HTML, Keynoteプレゼンテーションなど諸々のオブジェクトを埋め込むことは可能ですが、それを勝手に再生することは出来ないような仕組みになっています。

やはり無料のアプリなので、当然できることの範囲は基本的な部分に限定されてくるという帰結なのでしょうか(ざっと触ってみただけなので、筆者が気付いてないだけかもしれませんし、将来のバージョンで対応する可能性もあります)。ePubであればPages、HTML5だとInDesignなどが、上位のツールとなり得るのでしょうか(どちらも使ったことがないので適当に言ってますが)。